「バニング」とは60年代の中頃のアメリカ、大学生の間でサーフィン用に改造した中古の安いミニバン車が起源と言われています。始めはボードやウエットスーツを積み込む程度の目的が、快適に風待ちができるようにベッドを持ち込む者が次第に現れ、70年代にはその熱が加速。ミニバンを改造する専門のショップも現れ、アメリカ各地でクルマの出来を競う「バニング」のコンテストが開催されるようになりました。一方、日本では70年代の中頃に、アメリカの実車を見た若者が「バニング」文化を持ち込むが、80年代には国内でアメリカのイメージを残すバニングは殆ど姿を消しました。しかし当時、日本はバブル景気ともあいまって、ノーマルでは満足できないユーザーによって、乗用車のFRP製エアロキットをバニング専用に生産、やがて外装はいっそう派手になり日本独自のバニング文化へと成長していきました。
